真鍋島移住窓口
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私たちの移住エピソード(5話)

2020.4.09

下見で一気に移住ムードが高まったのも束の間、神戸に帰るとすぐ我に返ってしまった。次の訪問までが意思決定の期限に違いなく、それまでに気持ちの整理をつける必要があったからだ。


仕事の話も頂いており、いつまでも宙ぶらりんにするワケにはいかない。


だが子供の転校、今住んでいる家やその他の財産整理、引越しやその準備に親類知人の説明。限られた時間で考えなくてはならないことが一気に出てくると、余計に自分の選択肢と向き合えなかった。


下見では結局、空き家にさえ触れず仕舞いだったので実際の暮らしがほとんどイメージできなかったし、頂いた仕事の話は概要以外、ギャラすら分からない・・・


要は、「行ってはみたものの実際に生活できるんか?」という不安が払拭できず、決断することができなかったのだ。

現在ではこんなことは絶対にないのだが、当時はコーディネートの仕組みも何もなかったので移住しようとする側にすれば本当に大博打だった。


ただひとつ、 下見で関わった人達との「縁」。
この人達がいるなら真鍋島で暮らしたいという思い。 これだけが私達にあった唯一の判断材料だった。


ひと月近くもあれこれ悩んだ末、意外にも最後は「行ってみたらえんちゃうん?」という妻のひと言に背中を押されるように移住を決めた。
そう、悩んでるってことはそのことをもうやろうとしてるってことだ。


意を決し、Y子さんに移住したいと電話で伝える。

するとY子さん・・・




「え~!そうなん!? 家ないわ~!どないしよ~!あははは!」


笑ってる・・・。


笑ってるが意思を伝えた瞬間、こっちは撃沈である・・・。


次の訪問で住む家が見れるくらいに思っていたのだが・・・家ないって・・・。


どうしようもない不安を連れて2度目の真鍋島へ向かう日がやってきた。


つづく・・・